こんにゃくゼリーの ことなど だれも おぼえていない。
だれも そんな食べ物が あったとも 忘れていた。
若い人には こんにゃくゼリー といっても つうじない。
うしなうものが なにもない だんなは いのち さえも なくなりそうだった。
かーちゃん ・・むかえに・・・
かーちゃんの ゆめを しばらく みていたかった。
だんなは こんにゃくゼリー の 意味も うしなっていた。
いつか だんなの うちにきた 警官は テガラを たてたということで
警視長官に なった。
警視長官は よく だんなに あいにきた。
そして いつものように はなす ことばを いった。