あたらしいのに ひからない くろい めがねを かけてみた。
「なんだ? みえないよ。 なんだ。 だまされたか?」
「なんだ? だまされた?」
「うまいはなしは ないからな。」
「だけど かりもの だから もっていようかね?」
もう すっかり めがねを だいじに しなかった。
いなびかりが うまれて しぬようすを みながら ふたりは たべものを たべた。
たべかすや あまった たべものは くもの すきまから すててしまった。
「きょうも まんぷくだ。」
「しかし きょうの たべものは すこい しおからかった。」
「ふまんが のこる。」
「のこる のこる。」
「たべなおしを しましょう。」
「そうしましょう。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かげが わらった。